笹 心太

 

日本で一番饒舌な詩人は誰かと問われれば西鶴と応える。

1684年 井原西鶴は住吉大社で俳諧大矢数を興行。
「俳諧の息の根とめん大矢数」を発句として
一昼夜で二万三千五百句を詠んだと言う。
その後西鶴は戯作に転じた。
まさに剛のものというべきだろうが、発句がいささか気に食わぬ。
西鶴に一矢報いんか
さりとて心太一人でおぼつかない。有志募りて半歌仙を巻く。


半歌仙18吟 息の根とめん
                      10月30日 明石海峡を臨みて

 

 

       原句
俳諧の息の根とめん大矢数 西鶴  
 あたるまいぞや蓼食う蛍 其角 草の戸に我は蓼食う蛍かな
海底の鐘が響けば月揺れて 芭蕉 月いずこ鐘は沈みて海の底
 横雲ちぎれ祭りの菓子に 北枝 横雲のちぎれて飛ぶや今朝の秋
老人と子供と多し秋の村 虚子 老人と子供と多し秋祭り
 どちらも山でまへは酒屋で 山頭火 よい宿でどちらも山でまへは酒屋で
初恋もカンブリア紀も焼酎に 林 桂 初恋もカンブリア紀も遠くなり
 口あけたたはけた恋だ 放哉 柘榴が口あけたたはけた恋だ
倭国擾乱真神真虫真人間 重信 倭国擾乱真神真虫も急ぐなり
 いざ行け竹馬落馬将軍 草城 竹馬や落馬将軍伝太郎
か、か弱い鯨の耳を噛んでこい 稔典 か、か弱い鯨の耳を噛んでみる
 太地に見送り帰り大食 影夫 捕鯨船見送り帰り大食す
六十で踊る夜を知る腹ごなし 一茶 六十年踊る夜もなく過ごしけり
 木犀匂う闇に立ちつくす 声風 木犀匂う闇に立ちつくすかな
岩鼻やそこは危ない月の客 去来 岩鼻やここにも一人月の客
 かたくなな杉風猶耳遠し 杉風 かたくなに月見るや猶耳遠し
根岸では花物言わず人もまた 心太  
 遅き日を見る眼鏡をかけて 太祗 遅き日を見るや眼鏡をかけながら

 

笹 心太 (Sasa Tokoroten)

プロフィール
顔を晒すより、もっと心太を理解していただくために
私の脳の輪切りから2コマ。2001/03/19 撮影

バカをやってないと落ち着かない男である。
My Webで、俳句、連句を楽しんでいる。
個人ページ  
http://sasa.org/

 

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